中外製薬は、同社が創製し米・Verastem Oncology社が開発中の経口RAF/MEK clamp avutometinib(商品名AVMAPKI)について、5月23日までに、転移性膵管腺がんの1次治療における標準化学療法との併用によるavutometinibとdefactinibを評価したRAMP205試験の最新結果についてVerastem Oncology社からのプレスリリースが発出されたと発表した。 同試験の対象は転移性膵管腺がん患者60例で、12例が用量レベル1コホートとされ、週2回のavutometinib 2.4mg、1日2回のdefactinib 200mgを4週間ごとに3週間投与し、ゲムシタビン800mg/m2とナブ・パクリタキセル125mg/m2を1日目、8日目、15日目に投与した。 この結果、用量レベル1コホートの83%が部分奏効を達成した。 すべての用量コホートを評価した結果、用量レベル1が最も高い奏効率を示し、5つの用量コホート全体で92%が腫瘍の縮小を示した。全コホートにおける有害事象は、以前に発表された安全性および忍容性プロファイルとおおむね一致していた(関連記事「Avutometinib、FDAがKRAS陽性再発低悪性度漿液性卵巣がんで承認」)。