日本イーライリリーは本日(5月29日)、国際共同研究IMPACT-O(epIdeMiology landscape and PAtient Care paThways of Obe-sity)の一環として、日本における肥満症の実態に関する結果を発表した(関連記事「2型糖尿病診断の30年前から心血管リスク上昇?」)。 研究結果から、日本で肥満症のある人において、BMIが高いほど肥満に関連する健康障害を合併する割合が増加し、より大きな併存疾患による疾病負担があることが分かったという。 IMPACT-Oは、BMI 25以上の成人を対象に肥満症の現状、疾病負担などを調査。日本人を対象としたコホート研究では、2018~22年にIQVIAジャパンのレセプトデータに登録された18歳以上の成人約11万人(健康な肥満者6万8,567人、非肥満症4万3,278人)の医療情報を分析した。その結果、肥満症がある人の約6割(56.4%)が、肥満に関連する健康障害を2つ以上抱えていることなどが判明。最も多く見られた肥満に関連する健康障害は高血圧(54.9%)で、2型糖尿病(39.5%)、脂質異常症(28.2%)が続いた。 なお、今回の研究結果の詳細は第68回日本糖尿病学会(5月29~31日)で発表された。