打つ手なし? 増え続ける「心房細動例の心不全」 韓国大規模研究から 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。5月26日~6月1日の1週間に公開された論文からフォーカスしたのは「心房細動例における心不全」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 AF例の死因の15%を占める「心不全」 3月6日の本欄(「心房細動例の最多死因『心不全』予防にSGLT2阻害薬」)で紹介した通り、心房細動(AF)例最大の心血管(CV)系死因は「心不全死」である。 日本の地域悉皆的AF観察研究である伏見AFレジストリでも、AF例における死因の14.5%を「心不全死」が占めた。これは「脳卒中死」の6.5%を大きく上回る(Eur Heart J Qual Care Clin Outcomes 2019; 5: 35-42)。 一方、AF例における「心不全死」多発は、必ずしもAFが原因ではなく、AF例の高齢化を反映しているとの見立てもあった。 しかし今回、AFそのものがやはり、心不全リスクを著明に増大させている可能性が、韓国の大規模データから示された。韓国・Seoul National University HospitalのSo-Ryoung Lee氏らが5月27日、JACC Asiaで報告した。 AF例における心不全の予防・増悪抑制は不可能なのだろうか。こちらについてもエビデンスを概観したい。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×