ニルセビマブ、実臨床でRSウイルス感染予防効果示す

サノフィ

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 サノフィは昨日(6月3日)までに、抗RSウイルス(RSV)抗体ニルセビマブ(商品名ベイフォータス)について、新たなリアルワールドデータで公衆衛生上の利点が示されたと発表した(関連記事「ニルセビマブを評価する国内疫学研究SYMPHONIEが開始」)。

 5月26~30日に開催された第43回欧州小児感染症学会議(ESPID)において、後ろ向き観察研究REACHの結果が発表された。同薬を用いた感染予防プログラムを実施したスペインでは、2024~25年の流行期におけるRSウイルス感染による入院数が2022~23年と比べて69.0%減少した。RSウイルスpreF(膜融合前構造のF蛋白質)に対する母子免疫ワクチンのみを用いたプログラムを実施している英国では、同時期における乳児のRSウイルス感染による入院の減少率は26.7%だった。

 ESPIDでは第Ⅲb相試験HARMONIEの結果も発表され、同薬は無介入と比べてRSウイルス感染による入院を82.7%減少させ、効果は6カ月間持続した。

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