日本イーライリリーと中外製薬は昨日(6月23日)までに、初の経口低分子GLP-1受容体作動薬orforglipronについて、食事療法および運動療法のみでは血糖管理が不十分な2型糖尿病成人患者を対象とした第Ⅲ相試験ACHIEVE-1における良好な結果を第85回米国糖尿病学会年次学術集会(ADA 2025)で報告したと発表。結果の詳細はN Engl J Med(2025年6月21日オンライン版)に掲載された。(関連記事「経口GLP-1受容体作動薬orforglipron、肥満糖尿病で好成績」) 同試験では、第40週時点で全ての用量群(3mg、12mg、36mg)において、主要評価項目であるHbA1c値減少幅がプラセボ群を上回った。さらに12mgおよび36mgの用量群においては、プラセボ群と比べ臨床的意義があり、かつ有意な体重減少が示された。安全性プロファイルは、GLP-1受容体作動薬の注射製剤で確立されている内容と同様で、最も高頻度で報告された有害事象は胃腸関連事象だった。 今後、第Ⅲ相試験ATTAINなどのより長期間にわたる試験において、肥満治療におけるorforglipronの安全性と有効性についてより包括的な評価を行う予定とのこと。