「ただの月経痛」と軽視するなかれ

原発性月経困難症と生活習慣・精神症状の関連が明らかに

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研究の背景:原発性月経困難症の影響は身体症状にとどまらない

 原発性月経困難症は、器質的な骨盤内病変がないにもかかわらず、月経中または月経前に恥骨上部に疝痛様の下腹部痛が生じる疾患。初潮後少なくとも6カ月経過した排卵周期の開始とともに発現し、生殖年齢の女性における骨盤痛の最も一般的な原因の1つとして知られている。痛みは通常8~72時間持続し、腰、鼠径部、大腿部に放散する傾向がある。原発性月経困難症は排卵周期にのみ見られ、周期の初期に最も激しく、再発するのが特徴だ。

今野 良(こんの りょう)

自治医科大学名誉教授、自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科、メディカルコンサルH&B代表、特定非営利法人子宮頸がんを考える市民の会理事長

日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本旅行医学会など。
ASCO(米国臨床腫瘍学会、子宮頸がんガイドライン作成委員・外部評価委員)、AOGIN(アジアオセアニア生殖器感染症および腫瘍に関する学会、日本代表理事、2017年TOKYO meeting会長)、Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容医療・アンチエイジング医学会)、World Endometriosis Society(世界内膜症学会)など。

今野 良
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