武田薬品工業は昨日(6月24日)、生物学的製剤基準pH4処理酸性人免疫グロブリン(商品名ハイキュービア10%皮下注セット)について、「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)および多巣性運動ニューロパチー(MMN)の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)」への適応追加承認を取得したと発表した。 同薬は、皮下注用人免疫グロブリン製剤とボルヒアルロニダーゼアルファ製剤から成る組み合せ製剤。無または低ガンマグロブリン血症を適応症とする、日本初かつ唯一の医薬品として昨年(2024年)12月27日に製造販売承認を取得、今年6月12日に発売された(関連記事「『日本初』の2剤、グロブリンとマラリキシバットが発売」)。 今回の適応追加は、日本人のCIDPおよびMMN患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験TAK-771-3002、CIDP患者を対象とした海外第Ⅲ相臨床試験2件(161403試験、161505試験)に基づくもの。