MSDは昨日(6月24日)、新クラスのアクチビンシグナル伝達阻害薬ソタテルセプト(商品名エアウィン)について、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬として製造販売承認を取得したと発表した。(関連記事「Sotatercept、肺動脈性肺高血圧症で国内承認申請」) 同薬は、アクチビンシグナル伝達阻害薬として初のPAH治療薬。PAHの本態である肺血管リモデリングを標的としており、主にアクチビンAと結合して細胞増殖を促進するアクチビンシグナル伝達を阻害することでシグナル伝達のバランスを改善、肺血管平滑筋細胞の増殖抑制を介した血行動態の改善作用が期待される。 今回の承認は、標準的なバックグラウンド療法を受けているPAHの成人患者(WHO機能分類クラスⅡおよびⅢ)を対象とした、海外第Ⅲ相試験STELLARおよび国内第Ⅲ相試験020などの結果に基づくもの(関連記事「SotaterceptでPAH患者の運動能力改善」「Sotatercept、日本人PAHで有効性と安全性示す」)。