【緊急寄稿】宿直「かけ持ち」は世界の非常識!崩れる「患者第一主義」

株式会社AMI&I代表取締役 溝口博重

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕 医師不足や遠隔医療の進展などを背景に、1人の医師が複数の病院の宿直をかけ持ちする「宿直兼務」が内閣府の規制改革推進会議で議論されている。実現すれば現在の医療提供体制が大きく変わることになるが、問題はないのか。日本の医療制度に詳しい株式会社AMI&I代表取締役の溝口博重氏に寄稿してもらった。



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似た制度は海外に存在しない

 (前回からの続き)「海外でも同じことをしているのでは?」という疑問を持つかもしれないが、事情は全く異なる。確かにフランスでは医療砂漠(déserts médicaux)と呼ばれる医師不足地域が深刻化していたり、ドイツでも都市部と地方で医師の偏在が問題になっていたりと、日本と同様の課題を抱えている。

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