サノフィは昨日(7月3日)までに、開発中のIgG4ヒト化モノクローナル抗体riliprubart(開発コードSAR445088)について、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)治療薬として厚生労働省から希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)指定を取得したと発表した。指定は米国および欧州に続くもの。 同薬は自然免疫系の古典的補体経路における活性化C1sの選択的阻害を介し、脱髄や軸索損傷を抑制する作用が期待される。現在、CIDP患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験2件が進行中で、C1sを標的としたファーストインクラス薬になる可能性がある。