ジョンソン・エンド・ジョンソンは本日(7月4日)、全身型重症筋無力症に対する胎児性Fc受容体(FcRn)阻害薬nipocalimabについて、既存のFcRn阻害薬と比べ優れた持続的症状コントロールを示したと発表した。結果の詳細は欧州神経学会(EAN 2025)で報告された。(関連記事「Nipocalimab、全身型重症筋無力症への持続的な有効性と安全性示す」) 今回発表されたデータは、公表されているnipocalimabと他のFcRn阻害薬の第Ⅲ相臨床試験成績を間接比較したもの。解析の結果、nipocalimabは第1週時点で他剤と同低度の症状緩和を示し、最長24週間における複数の評価時点で重症筋無力症-日常生活動作(MG-ADL)スコアが優れるまたは有意な改善を示し、一貫した持続的症状コントロールが確認された。これらの結果は、複数の間接比較の手法で一貫していた。 なおnipocalimabは今年(2025年)初めに、抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体および抗筋特異的キナーゼ(MuSK)抗体陽性の成人と12歳以上の小児全身型重症筋無力症を含む広範な全身型重症筋無力症に対し、米食品医薬品局(FDA)が承認した。