早期AD患者へのドナネマブ、長期試験で3年間にわたり治療効果を増大

日本イーライリリー

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 日本イーライリリーは8月6日までに、早期アルツハイマー病患者を対象にドナネマブ(商品名ケサンラ)の有効性と安全性を評価する第Ⅲ相試験TRAILBLAZER-ALZ 2(コア試験)から引き続き実施された長期継続投与(LTE)試験の結果を発表した。

 同社によると、Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)に登録された無治療の外部集団と比較してドナネマブの投与を受けた試験参加者では認知機能低下の抑制が認められ、その効果は3年間にわたり増大したという。

 同試験では、ドナネマブの投与を後から開始した試験参加者においても有効性が認められた。しかし、後から投与を開始した参加者と比べ、同薬の投与を先に開始した試験参加者は、疾患が次の段階に進行するリスクが有意に低いことが示された。

 これらの結果は、国際アルツハイマー病学会(AAIC 2025)の速報セッションで発表された。(関連記事「ドナネマブ、欧州医薬品委員会が承認に肯定的見解示す」)

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