専門医でもややこしい梅毒の困った症例

治療介入すべきか、どのように治癒を判定すべきか・後編

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
こんにちは、プライベートケアクリニック東京の小堀善友と申します。もともとは一般泌尿器科の専門医でしたが、現在は性感染症、男性不妊症、性機能障害を専門とする都内のクリニックに勤務しています。専門性の高いクリニックだけあって、一般の病院ではお目にかからないような珍しい症例をよく目にします。先生方の学びにつながるような症例を、定期的に紹介します。

 梅毒の診療について、「治療介入すべきか判断に迷うケース」や「どのように治癒を判定すべきか困るケース」として4つの症例パターンがあります()。いずれも他院の先生から梅毒に関して相談の頻度が高く、専門医でも診断がややこしいと感じるケースです。今回は、梅毒治療開始から1年間フォローアップしても梅毒血清反応であるRPR(Rapid Plasma Reagin)が陰性化しない症例パターンを含む残る3つを解説します。TPとRPRの見方とパターン1については、前回の記事(関連記事「どうする?梅毒の困った症例」)をぜひ参照してください。

表. 梅毒の治療の判断に悩む4つの症例パターン

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