数値化された喫煙の常位胎盤早期剝離リスク

患者・家族への禁煙指導の根拠に

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研究の背景:喫煙は常位胎盤早期剝離の危険因子だが寄与率は不明

 常位胎盤早期剝離は、妊娠後期に胎盤が子宮壁から剝離する重篤な病態で、母体と胎児の命を脅かす緊急疾患である。胎児死亡の原因の一つであり、母体にも大量出血や播種性血管内凝固症候群(DIC)といった重篤な合併症を引き起こす可能性がある。この病態の危険因子として、妊娠高血圧症候群、前期破水、外傷などが知られているが、喫煙もまた重要な因子であることは、私たちの臨床経験から明らかである。

今野 良(こんの りょう)

自治医科大学名誉教授、自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科、メディカルコンサルH&B代表、特定非営利法人子宮頸がんを考える市民の会理事長

日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本旅行医学会など。
ASCO(米国臨床腫瘍学会、子宮頸がんガイドライン作成委員・外部評価委員)、AOGIN(アジアオセアニア生殖器感染症および腫瘍に関する学会、日本代表理事、2017年TOKYO meeting会長)、Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容医療・アンチエイジング医学会)、World Endometriosis Society(世界内膜症学会)など。

今野 良
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