サノフィは昨日(8月21日)、開発中の抗CD3抗体teplizumabについて、ステージ2(preclinicl、ブドウ糖不耐や高血糖状態)の1型糖尿病を対象とした第Ⅱ相非盲検ランダム化比較試験KIBOU-T1Dを開始し、最初の被験者の組み入れを完了したと発表した。 同薬は、CD3に結合して自己反応性T細胞の活性を抑制し、膵β細胞の破壊を遅延させることで1型糖尿病の進行抑制が期待される。米国では、8歳以上のステージ2の1型糖尿病における発症遅延(ステージ3への進行抑制)を適応として承認されている(関連記事「抗CD3抗体で1型糖尿病の進行抑制可能?」)。 KIBOU-T1D試験では、teplizumabの14日間投与について、ステージ3への進行抑制や膵β細胞保護作用に関する有効性および安全性を評価する。