ファリシマブ、加齢黄斑変性で良好な長期データ示す

中外製薬、ロシュ

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 中外製薬は9月5日までに、抗VEGF-A/アンジオポエチン(Ang)-2二重特異性抗体ファリシマブ(商品名バビースモ)について、ロシュ社が中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)を対象とした第Ⅲ相AVONELLE-X試験の4年時データおよびポリープ状脈絡膜血管症(PCV)のアジア人患者を対象とした第Ⅲb/Ⅳ相SALWEEN試験の1年時データを発表したと公表した。(関連記事「ファリシマブ、治療抵抗性の加齢黄斑変性に効果」)

 AVONELLE-X試験は、第Ⅲ相TENAYA試験およびLUCERNE試験の参加者を対象とした非盲検延長試験。今回、ファリシマブによる最大4年間の治療後、患者の約80%が投与間隔を3~4カ月間隔に延長できたことが示された。

 SALWEEN試験では、ベースラインから40週時、44週時、48週時の平均で、最良矯正視力(BCVA)が8.9文字という臨床的に意義のある改善を示した。同薬はPCVに特徴的なポリープ様病変に対しても臨床的に有意な効果を示し、患者の60%以上で病変が完全に消失し、86%ではポリープ様病変が不活性化した。安全性は、両試験ともnAMDにおける既知の安全性プロファイルと一致していた。

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