新規抗体薬物複合体、進展型小細胞肺がんにおける最新データ公表

第一三共

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 第一三共は本日(9月8日)、抗B7-H3抗体薬物複合体ifinatamab deruxtecan(I-DXd、開発コードDS-7300)について、前治療歴のある進展型小細胞肺がん患者を対象とした国際第Ⅱ相試験IDeate-Lung01の最新データの概要を公表した。結果の詳細は、世界肺癌学会議(WCLC 2025)で発表された。(関連記事「新規抗体薬物複合体、進展型小細胞肺がんに対する画期的治療薬に指定」)

 同試験では、前治療歴のある進展型小細胞肺がん患者137例を対象に同薬の有効性と安全性を検討。主要評価項目とした客観的奏効率は48.2%(完全奏効3例、部分奏効63例)で、奏効期間中央値は5.3カ月病勢制御率は87.6%無増悪生存(PFS)中央値は4.9カ月全生存(OS)中央値は10.3カ月だった。

 サブグループ解析の結果、客観的奏効率は二次治療32例では56.3%(完全奏効0例、部分奏効18例)、三次治療以降の105例では45.7%(完全奏効3例、部分奏効45例)、奏効期間中央値はそれぞれ7.2カ月と4.3カ月、病勢制御率は96.9%と84.8%だった。また、試験開始時点で脳転移を有する65例における頭蓋内病変の客観的奏効率は46.2%だった。 安全性について新たな懸念は認められなかった。

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