サノフィは昨日(9月30日)までに、 開発中の二重特異性ナノボディ(VHH)製剤brivekimigについて、化膿性汗腺炎患者を対象とした第Ⅱa相試験HS-OBTAINの肯定的な結果を欧州皮膚科性病科学会議(EADV)2025で発表したことを報告した。(関連記事「化膿性汗腺炎の世界有病率は既報の2倍」) 同薬はTNFとOX40Lを阻害する二重特異性VHH製剤。二重盲検ランダム化プラセボ対照概念実証試験であるHS-OBTAINでは、生物学的製剤による治療歴のない中等症~重症の化膿性汗腺炎患者を対象に、同薬の有効性と安全性を評価した。その結果、brivekimig群では、主要評価項目とした16週時点のHiSCR(HS臨床反応)50達成率において、臨床的に意義のある改善をもたらすことが示された。また、忍容性は良好で、重篤な有害事象は認められなかった。