経口乾癬治療薬icotrokinra、第Ⅲ相試験で発表

ジョンソン・エンド・ジョンソン

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは昨日(10月2日)までに、新規経口薬であるインターロイキン(IL)-23選択的阻害薬icotrokinraについて、中等症~重症の尋常性乾癬患者を対象に、デュークラバシチニブとの比較で優越性を評価した第Ⅲ相試験ICONIC-ADVANCE1および2の最新データを発表した。

 試験の結果、プラセボ群およびデュークラバシチニブ群に比べ、icotrokinra群は16週経過時点において良好な皮疹消失効果を示した。また、icotrokinra群における有害事象(AE)の発現率はプラセボ群と同程度で、新たな安全性シグナルは認められなかった。加えて、24週経過時点におけるicotrokinra群のAE発現率は、デュークラバシチニブ群を数値的に下回った。これらの結果は、欧州皮膚科学性病学会(EADV)2025(9月17~20日)で報告された。

 さらに、EADV 2025におけるlate-breaking abstractでは、中等症~重症の尋常性乾癬の成人および12歳以上の小児患者を対象にしたicotrokinraの第Ⅲ相試験ICONIC-LEADにおける最新の長期データも発表。24週経過時点で乾癬重症度指数(PASI)90を達成したicotrokinra群のうち、再ランダム化でプラセボ群に割り付けられた成人患者と比べ、icotrokinra群に割り付けられた成人患者において、52週経過時点におけるPASI 90維持率の優位性を示した(21% vs. 84%、P<0.001)。なお、52週経過時点のPASI 90達成率は、52週間を通してicotrokinraを投与された小児患者で86%、16週経過時点でプラセボからicotrokinraに切り替えた群では77%だった。

 

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