小野薬品工業は昨日(10月9日)、開発中の新規経口EP4拮抗薬(開発コードONO-4578)について、HER2陰性で化学療法未治療の治癒切除不能な進行・再発の胃がん(食道胃接合部がんを含む)を対象とした第Ⅱ相多施設共同プラセボ対照ランダム化比較試験ONO-4578-08の最終解析で主要評価項目を達成したと発表した。 同試験では、日本、韓国、台湾においてHER2陰性で化学療法未治療の治癒切除不能な進行・再発の胃がん/食道胃接合部がん患者を登録。標準治療の1つである抗PD-1抗体ニボルマブ+化学療法(S-1+オキサリプラチンまたはカペシタビン+オキサリプラチン)との併用療法としての有効性を検討した。その結果、プラセボ群と比べONO-4578群では、主要評価項目とした無増悪生存(PFS)の有意な延長が示された。また、安全性の新たな懸念は認められなかった。 なお結果の詳細は、今後開催される学会で公表する予定だという。