指南㉑差別化は「地理×専門×患者体験」で考えるべし
基礎から始める組織マネジメント#04 ポジショニング
診療科を増やすか、分院を出すか、新しいサービスを導入するかー。これらは一見バラバラに見えますが、実は全て「どこで、どう戦うか?」という問いにつながっています。
・このエリアに需要はあるのか?
・競合が多い中でどう差別化するのか?
・自由診療を導入するか、それとも保険診療に専念するか?
こうした問いに体系的に答えるための方法論が、ポジショニング戦略です。
この考え方は、米国の経営学者であるマイケル・ポーターが整理した戦略論に端を発します。業界構造を冷静に分析し、「どの立ち位置(ポジション)に身を置けば有利か」を見極めて、持続的な競争優位を築くことを目的としています。
医療はしばしば「競争のない世界」と誤解されます。診療報酬は全国一律であり、患者は誰でも自由に医療を受けられる。だから「ビジネスの戦略なんて関係ない」と思われがちです。
しかし、実際はどうでしょうか。同じ街に複数の内科クリニックがあれば、患者は評判や待ち時間で選びます。自由診療では、価格やサービスの質で明確な競争が存在します。立地や専門性によって、患者層も大きく変わります。
つまり、医療機関も「競争」のただ中にあるのです。
恐ろしいのは、戦略的な判断をすることなく「なんとなく」で決めてしまうことです。診療科を追加したのに患者が集まらない、分院を出したのに人材が確保できない、自由診療を始めたのに採算が合わない─。こうした失敗の多くは、「どこで戦うか」を考えずに動いた結果といえます。
だからこそ医療機関にとっても、ポジショニング戦略は単なる経営学の理論ではなく、現場で日々下す意思決定を支える「羅針盤」なのです。今回はこの羅針盤の使い方を見ていきましょう。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録











