日本におけるARIサーベイランスの導入 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックを契機に、複数の呼吸器感染症を統合的に監視する体制の必要性が国際的に議論され、日本でも新制度の導入が計画された。特に重要視されたのが、呼吸器感染症を症候群として捉え、その対象となる患者の検体検査を実施し、検出病原体の割合からさまざまな疾患の流行状況を把握する、急性呼吸器感染症の病原体サーベイランスの実現である。