アバシンカプタド ペゴルの延長試験、GAを伴う加齢黄斑変性例で良好な成績

アステラス製薬

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 アステラス製薬は本日(10月20日)、地図状萎縮(GA)を伴う加齢黄斑変性(AMD)患者へのC5阻害薬アバシンカプタド ペゴル(ACP、商品名アイザベイ硝子体内注射液20mg/mL)のGATHER2延長試験について、GA面積のベースラインからの平均変化が偽処置で予測されるGA面積拡大と比べて37~40.5%減少したと報告。なお結果の詳細は米国眼科学会(AAO 2025)で発表された。(関連記事「加齢黄斑変性治療薬アイザベイ、条件付き承認取得」) 

 同試験では、GATHER2試験を完了したGA患者をACPの毎月1回投与(EM)群、隔月1回投与(EOM)群、偽処置からEMへの切り替え群(EM切り替え群)に割り付け、追跡した。

 偽処置群と比べ、EM群、EOM群では、投与後2年~3.5年におけるGA面積のベースラインからの平均変化(mm2/年)が40.5%減少し、EM切り替え群では偽処置で予測されるGA面積拡大と比べて37%減少した(全てP<0.001)。

 3.5年間でEM群、EOM群における網膜組織面積は2.92mm2、EM切り替え群では1.83mm2と、ACPを早期に開始することでより大きい網膜組織の保護効果が認められた。

 ACPは良好な忍容性が確認され、網膜血管炎や血管閉塞を伴う虚血性血管炎の症例は見られず、眼内炎症リスクは上昇しなかった。

 AAO 2025では、他にもGA患者におけるACPの治療パターンおよび安全性の成績や投与患者の眼構造と機能の関連性が発表され、いずれも良好な成績が示された。

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