アベマシクリブ、HR陽性HER2陰性高リスク早期乳がんで生存期間が延長

イーライリリー

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 イーライリリーは昨日(10月20日)までに、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮増殖因子受容体2型(HER2)陰性でリンパ節転移陽性の高リスク早期乳がん患者に対する2年間のアベマシクリブ(商品名ベージニオ)と内分泌療法(ET)の併用療法に関する第Ⅲ相試験monarchEの結果を公表した。それによると、Intent-to-treat(ITT)集団ではET単剤療法群に比べアベマシクリブ+ET併用療法群で死亡リスクが15.8%減少し、無浸潤疾患生存期間(IDFS)および無遠隔再発生存期間(DRFS)の改善が得られたという。(関連記事「アベマシクリブ、HR+HER2-高リスク早期乳がんで長期にOS延長」)

 7年全生存率は、ET単剤療法群の85.0%に対しアベマシクリブ+ET併用療法群は86.8%と有意に高かった〔ハザード比(HR)0.842、95%CI 0.722~0.981、両側P=0.027〕。同様にアベマシクリブ+ET併用療法群による再発リスクの低減も認められ、同試験の5年時点のIDFSおよびDRFSに対する効果とキャリーオーバー効果が示された。新たな安全性シグナルや遅延毒性は見られなかった。

 なお、結果の詳細は欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で速報として発表された。

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