ロシュは昨日(10月20日)までに、非感染性ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫(UME)に対するvamikibartの2件の第Ⅲ相臨床試験の結果を公表した。詳細は米国眼科学会(AAO 2025) で発表された。 同製剤は抗インターロイキン(IL)-6受容体モノクローナル抗体製剤で、第Ⅲ相臨床試験MEERKATおよびSANDCATではUME患者への同製剤0.25mgおよび1mgの硝子体内(IVT)2回投与の有効性および安全性をシャム群と比較した。 両試験の主要評価項目は、16週時点での最高矯正視力(BCVA)のベースラインから15文字以上の改善が得られた患者割合で、MEERKATではvamikibart0.25mg群が19.9% (95%CI 8.1~31.4、P=0.0008)、1mg群が36.9%(同23.7~48.5、P<0.0001)と、いずれもシャム群に比べ改善割合が有意に高かった。一方、SANDCATではvamikibart0.25mg群で名目上の有意差を達成した。 両試験における治療関連の眼の有害事象 (AE) および眼内炎症 (IOI) イベントの発現率は低く、網膜閉塞性血管炎のイベントは報告されなかった。