ヤンセンファーマは本日(10月22日)、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体ダラツムマブとボルヒアルロニダーゼ アルファ配合の皮下投与製剤(商品名ダラキューロ配合皮下注、以下、ダラツムマブ)とボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾンの併用療法(DVRd療法)の有効性に関する知見を報告。造血幹細胞移植(ASCT)の適応にならない多発性骨髄腫患者を対象とした第Ⅲ相試験CEPHEUSの日本人サブグループ解析において、微小残存病変陰性率や病勢進行または死亡リスクについて、全体集団と一貫した結果が示されたと発表した(関連記事「ダラツムマブ4剤併用、推定PFSは17.1年」)。 今回の日本人サブグループ解析では、DVRd療法群9例とVRd療法群13例を対象とした。解析の結果、主要評価項目であるMRD陰性率(10-5閾値)はDVRd療法群77.8%、 VRd療法群46.2%、持続的MRD陰性率(12カ月以上)はそれぞれ55.6%、38.5%となり、DVRd療法群では病勢進行または死亡リスクを66%減少。これらの結果は全体集団と一貫していた。また安全性に関し、DVRd投与において観察された有害事象は各薬剤の既知の安全性プロファイルと一貫しており、新たな安全性シグナルは特定されなかった。 以上から、DVRd療法はベネフィットとリスクのバランスが良好であり、ASCTの適応とならない日本人多発性骨髄腫患者に対する新たな治療選択肢になると考えられるという。