ALK陽性肺がんにアレクチニブ、良好な成績をESMOで報告

中外製薬

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 中外製薬は昨日(10月21日)までに、ALK阻害薬アレクチニブ(商品名アレセンサ)について、ALK陽性進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とする国際共同第Ⅲ相試験ALEXの最終結果と、同じく国際共同第Ⅲ相試験ALINAの最新結果を欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025)で報告したと発表した。(関連記事「アレクチニブ、日本でもALK陽性肺がんの術後療法で承認取得」)

 ALEXは、未治療のALK陽性NSCLC患者を対象に、アレクチニブとクリゾチニブの有効性と安全性を評価する多施設共同非盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験。解析の結果、全生存中央値は、クリゾチニブ群の54.2カ月に対し、アレクチニブ群では81.1カ月と延長し〔ハザード比(HR)0.78、95%CI 0.56~1.08〕、臨床的に意義のある長期生存効果が示された。安全性については、既知のプロファイルと一致していた。

 ALINAは、切除可能なステージIB~ⅢAのALK陽性NSCLC患者を対象に、アレクチニブの術後補助療法の有効性および安全性をプラチナ製剤ベースの化学療法と比較した多施設共同非盲検第Ⅲ相試験ランダム化実薬対照試験。解析の結果、化学療法群と比べアレクチニブ群では、主要評価項目とした無病生存期間(DFS)が有意に延長した(HR 0.24、95%CI 0.13~0.43、P<0.001)。安全性については、新たな懸念や予期せぬ問題は確認されなかった。

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