日本イーライリリーと中外製薬は昨日(12月18日)、中外製薬が創製しイーライリリー・アンド・カンパニーが開発中の経口低分子GLP-1受容体作動薬orforglipronについて、第Ⅲ相試験ATTAIN-MAINTAINにおいて、主要評価項目である体重減少の維持率でプラセボ群に対する優越性を達成したと発表した。(関連記事「Orforglipron、第Ⅲ相試験2件でSGLT2阻害薬とプラセボに優越性示す」「Orforglipron、長期に体重と心血管リスクが低減」) 同試験は、肥満症治療薬のGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(商品名ゼップバウンド)とGLP-1受容体作動薬セマグルチドの有効性および安全性を比較した第Ⅲb相試験SURMOUNT-5で体重減少がプラトーに達した参加者を対象に、orforglipronの体重減少維持効果を52週間にわたり検討。プラセボ群と比べ、orforglipron群は体重維持に関する主要評価項目および主な副次評価項目を達成した。有効性Estimandを用いた評価における体重の平均変化は、セマグルチド→orforglipron切り替え例が0.9kg、チルゼパチド→orforglipron切り替え例が5.0kgだった。