岡山大学は昨日(12月21日)、同学学術研究院医歯薬学域消化器外科学分野教授の藤原俊義氏らの研究グループが食道がんに対して開発を進めてきた腫瘍溶解性アデノウイルスOBP-301(商品名テロメライシン)について、同大学発バイオベンチャーのオンコリスバイオファーマが厚生労働省に医薬品製造販売承認申請を行ったと発表した。(関連記事「『腫瘍溶解アデノウイルスの投与方法に関する用法』で特許査定を受理」) 今回の申請は、食道がん治療のハイボリュームセンター(全国17施設)での多施設共同第Ⅱ相企業治験の結果に基づくもの。同薬は、2019年に医薬品医療機器総合機構(PMDA)から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されていた。販売は同社と富士フイルム富山化学が行う予定だという。