私は1990年から2年間ボストンのHarvard大学へ留学する機会を得ました。当時、在Bostonの邦人は学生を除くと少なく、日本語の雑誌などは友人のグループで担当を決めて日本から郵送してもらい皆で回し読みをしており、ネット社会の今では考えられない生活でした。その留学先の研究室で初めて与えられたミッションはメールアドレスの取得でした。ボスからの指令、研究者間の連絡、データの添付、論文の校閲、全てにインターネットが必要で、こんな便利なものがあるのかと驚嘆した自分を思い出し、そしてこれが私とインターネットが繋がる起点となりました。