薬剤師のためのがん治療用語/PS(performance status) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 用語の意味を把握しよう! 「PS(読み:ピーエス)」ってなぁに? (1)、(2)のどちらの意味でしょう。(1)若者言葉で「パリッとしてるね」の略で、「あれ? 今日かなりPS だね~!」などという(2) "performance status"の略で、「全身状態」や「一般状態」と訳す こたえ:(2) たいせつなことは"PSの評価" がん治療薬を投与する前に、医療者は患者さんの全身状態、すなわちPSを評価する必要があります。PSが悪い場合は、がん治療薬の効果が期待できず、副作用に苦しむばかりになる可能性があるからです。PSが悪い場合は、がん治療薬の投与は見送られます。継続治療中にPSの悪化が確認された場合であれば、がん治療薬を休薬することになります。 PSはどうやって評価するの? PSを評価するスケールが作成されており、主にEastern Cooperative Oncology Group(米国東部癌治療共同研究グループ)による分類「ECOG PS(読み:イーコグ・ピーエス)」〈表1〉が用いられます。多くのがん治療薬において、投与可能と判断される患者さんはECOG PSが0~2までの方とされています。 表1 ECOG PS Advance!! もっと詳しく知りたいあなたへ ECOG PSと同様に, Karnofsky Performance Status〔Karnofsky PS(読み:カルノフスキー・ピーエス)またはKPS(読み:ケー・ピーエス)〕〈表2〉は,がん患者の全身状態や日常生活での活動度を評価するツールとして臨床において汎用されています。Karnofsky PSの分類が11段階である一方, ECOG PSは5段階と簡便であるため、ECOG PSがより臨床で活用されています。 表2 Karnofsky PS [PharmaTribune 2012年6月号掲載] 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×