薬剤師のための漢方薬講座/気血水とは?
漢方医学では、生体の構成要素を気・血・水という概念で捉えています。気・血・水の3つの要素がバランスよく体内を巡っていることで、生体が維持されています。いずれかが不足したり、あるいは巡りが停滞してバランスが崩れると、体に不調を来すことになります。

気・血・水、それぞれが不足したり滞るとどのような自覚症状が出るのか、またその原因は何が考えられるのでしょう。
1.気とは?
生きる力のもとになるエネルギー。
【気のトラブル】
気虚 : 気の不足
◎自覚症状
- 疲れやすい
- 倦怠感
- 声が小さい
- 風邪をひきやすい
- 朝が苦手
- 食後眠くなる
- 胃下垂気味
- 不正出血
◎原因
→過労、睡眠不足、胃腸が体質的に弱い、食事を抜く、食事のバランスが悪い など
気滞: 気の滞り
◎自覚症状
- 緊張しやすい
- ため息をよくつく
- ゲップが出やすい
- 胸や腹が張る
- イライラして怒りっぽい
- 月経前緊張症
- 便秘と下痢を繰り返す
◎原因
→ストレス、夜更かし など
2.血とは?
血液とほぼ同じで、全身を巡って栄養を供給する。また精神活動の源でもある。
【血のトラブル】
血虚 : 血の不足
◎自覚症状
- 顔色が白い
- 肌にツヤがない
- 不安になりやすい
- 目が疲れやすい
- 爪が薄くてもろい
- 髪が細くてパサつく
- たちくらみ
- コロコロ便の便秘
◎原因
→食事を抜く、食事のバランスが悪い、偏食少食、目や頭の使いすぎ、夜更かし など
瘀血(おけつ): 血の滞り
◎自覚症状
- 顔色が暗い
- シミ・アザが出やすい
- 唇が紫色
- 冷え・のぼせが起こりやすい
- 目の下のクマが出やすい
- お腹周りが太りやすい
- 月経痛が強い
◎原因
→ストレス、冷え など
3.水とは?
全身を潤すもの(赤くない体液、津液ともいう)。
【水のトラブル】
水滞(水毒): 水の滞り
◎自覚症状
- 身体が重くだるい
- むくみやすい
- 雨の日や梅雨に具合が悪くなりやすい
- 車酔いしやすい
- お腹がチャポチャポしている
- 朝のこわばり
- 痰が多い
- 鼻水・鼻づまり
- 頭が重く痛い
◎原因
→水分の取りすぎ、体の冷え、雨の日が続く、湿度の高い地域での生活 など
参考文献
・基礎からわかる漢方の服薬指導(株式会社ナツメ社)
・漢方基礎講座1.2.(薬日本堂 漢方スクール)
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