最近、若手医師の留学希望者が減っているとの指摘を耳にすることがある。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急速な流行拡大の影響は、留学を含めた医師のキャリア形成にも及んでいる可能性がある。そのような状況を憂い、「留学を迷っている人には、たとえ短期であろうと留学することを強くお勧めする」と話す米・シカゴ大学放射線診断科教授の阿部裕之氏は、自身が留学を実現するまでに13年もかかったという。留学後、そのまま米国にとどまり診療に当たるという選択をした同氏に、その軌跡を聞いた。