バイエル薬品は12月20日までに、VEGF阻害薬アフリベルセプト8mg(商品名アイリーア)について、国際第Ⅲ相二重盲検実薬対照ランダム化比較試験QUASARで標準治療に対する非劣性を示したとの結果を発表した(関連記事:「アフリベルセプト8mg、網膜静脈閉塞症を対象に第Ⅲ相開始」)。 同試験は、網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分岐閉塞症、半側網膜静脈閉塞症を含む網膜静脈閉塞症(RVO)に伴う黄斑浮腫患者を対象に、アフリベルセプト8mgの8週間間隔投与および標準治療(同2mgの4週間隔投与)の有効性と安全性を評価するもの。主要評価項目は、36週時におけるEarly Treatment Diabetic Retinopathy Study(ETDRS)視力表で測定した最高矯正視力(BCVA)文字数のベースラインからの変化量とした。 解析の結果、アフリベルセプト8mgの8週間隔投与は標準治療に対する非劣性を示し、網膜中心厚(CST)の変化量に関しても網膜内の浸出液の迅速かつ強力な現象を示した。安全性プロファイルは既報と一貫していた。