アステラス製薬は本日(2月12日)、抗体薬物複合体エンホルツマブ ベドチン(商品名パドセブ)と抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の併用療法について、治療歴がない局所進行/転移性尿路上皮がん(la/mUC)に対する有効性と安全性を評価した第Ⅲ相EV-302試験(KEYNOTE-A39試験)の追跡調査結果を発表。主解析と同様、全生存(OS)と無増悪生存(PFS)の持続的な改善が示されたとしている。(関連記事「進行性尿路上皮がん患者の一次治療を対象とした抗体薬物複合体と抗PD-1抗体併用療法が欧州で承認取得」) 今回の追加調査では、化学療法群と比べ併用療法群でOS〔中央値15.9カ月 vs. 33.8カ月、ハザード比(HR)0.51、95%CI 0.43~0.61〕、PFS(同6.3カ月 vs. 12.5カ月、0.48、0.41~0.57)の有意な延長が示され、新たな安全性の懸念は認められなかった。 また、客観的奏効率は化学療法群の44.2%に対し、併用療法群では67.5%、奏効期間中央値はそれぞれ7カ月(95%CI 6.2~9.0カ月)、23.3カ月(同17.8カ月~評価不能)と、併用療法群で良好だった。完全奏効率、完全奏効期間についても、結果は一貫していた。 なお結果の詳細は、米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム(ASCO-GU 2025、サンフランシスコ、2月13~15日)で発表予定。