心房細動例の最多死因「心不全」予防にSGLT2阻害薬 2型糖尿病合併例での有効性示す2報 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。2月24日~3月2日の1週間に公開された論文からフォーカスしたのは「2型糖尿病合併心房細動例の心不全に対するSGLT2阻害薬の有用性」に焦点を当てた2文献。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 伏見AFレジストリでの死因:心不全14.5% vs.脳卒中6.5% 心房細動(AF)は「脳塞栓症のリスク」として広く認識されている。ところが、AF例が心血管(CV)疾患で死亡する場合、最多死因は「心不全」である。わが国の地域悉皆的AF観察研究である伏見AFレジストリでは、AF例における死因の14.5%を「心不全死」が占め、脳卒中死の6.5%を大きく上回っている(Eur Heart J Qual Care Clin Outcomes 2019; 5: 35-42)。 しかし、AF例における心不全予防法は、アブレーションを含め確立されていない(JACC Clin Electrophysiol 2025; 11: 421-435)。 そのような状況下で先週、2型糖尿病合併例に限ってではあるが、AF例におけるSGLT2阻害薬の心不全発症抑制作用を示唆する報告が、立て続けに2本報告された。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×