Camizestrant、ESR1変異・HR陽性進行乳がんでPFSを有意に延長

アストラゼネカ

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 アストラゼネカは昨日(3月5日)までに、次世代経口選択的エストロゲン受容体分解薬(SERD)および完全ER拮抗薬camizestrant(開発コードホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性かつESR1変異陽性の進行乳がん患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験SERENA-6の中間解析の結果を発表。アロマターゼ阻害薬(アナストロゾールまたはレトロゾール)とサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬(パルボシクリブ、ribociclib、アベマシクリブ)の併用療法群と比べ、camizestrantとCDK4/6阻害薬の併用療法群において、主要評価項目である無増悪生存(PFS)の有意かつ臨床的に意義のある延長を示したと報告した(関連記事「診断時ESR1変異が乳がん治療の効果に影響」)。

 同試験では、ESR1変異・HR陽性HER2陰性の進行乳がん成人患者315例を対象に、標準治療であるアロマターゼ阻害薬+CDK4/6阻害薬併用療法の継続とcamizestrant+CDK4/6阻害薬併用療法への切り替えの有効性および安全性を比較した。主要評価項目は治験責任医師の評価によるPFSで、副次評価項目には全生存(OS)と治験責任医師の評価によるPFS2が含まれる。

 今回、camizestrant+CDK4/6阻害薬併用療法への切り替えによる有意なPFSの延長が示されたことで、同療法が新たな一次治療の選択肢となる可能性が示唆された。

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