新規MRI用造影剤gadoquatrane、病変描出パラメータで既存薬に対し非劣性

バイエル薬品

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 バイエル薬品は3月14日までに、開発中の環状型MRI用ガドリニウム造影剤gadoquatraneについて、中枢神経系に病変を有するまたは病変が疑われる成人患者に対する同薬の有効性および安全性を検討した第Ⅲ相試験QUANTI CNSで良好な結果が得られたと発表した。結果の詳細は、欧州放射線学会議 (ECR 2025)のサイエンティフィックセッションで報告された。(関連記事「新規MRI用造影剤gadoquatraneが第Ⅲ相で主要評価項目達成」)

 QUANTI CNS試験における同薬の用量は0.04mmol Gd/kgで、対照薬とした既存の環状型ガドリニウム造影剤(ガドブトロール、ガドテル酸メグルミン、ガドテリドール)の0.1mmol Gd/kgに比べ60%低減されている。それにもかかわらず、gadoquatraneは今回、病変描出パラメータにおいて非劣性という主要評価項目を達成。さらに、非造影MRIとの比較では優越性を示した

 副次評価項目とした病変検出における感度および特異度について、gadoquatraneは対照薬に対する非劣性を示した。また対照薬と同様の忍容性を示し、試験薬と関連する有害事象の発生率は低かった。

 同社はgadoquatraneの承認取得を目指し、今回のデータを各国の保健当局に提出する予定だという。

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