塩野義製薬は昨日(3月18日)、同社がGlaxoSmithKline plc.およびPfizer Inc.とともに資本参加しているViiV Healthcare Ltd.が開発中の第3世代インテグラーゼ阻害薬S-365598(開発番号VH4524184)について、第Ⅱ相試験での良好な結果を第30回レトロウイルス・日和見感染症会議(CROI)2025で発表したことを明らかにした。 同試験は、抗HIV治療歴のない成人22例(HIV-1 RNA≦3,000コピー/mL)を対象に実施したランダム化、プラセボ対照二重盲検比較試験で、S-365598(10mg、50mg、300mg)を3日に1回、経口投与した際の抗ウイルス効果および安全性・忍容性を評価した。 その結果、S-365598はいずれの用量においても顕著な抗ウイルス効果を確認。10日間の単剤療法後、10mg、50mg、300mgの用量におけるHIV RNA量の減少は、平均でそれぞれ-1.17、-2.15、-2.31log10c/mLだった。さらに、試験終了時に薬剤耐性変異は見られず、安全性・忍容性は良好だった。