ヤンセンファーマは本日(5月21日)、抗ヒトインターロイキン(IL)-23p19抗体グセルクマブ(商品名トレムフィア点滴静注200mg、同皮下注200mgシリンジ、同皮下注200mgペン)について、既存治療で効果不十分な中等症~重症潰瘍性大腸炎(UC)の寛解導入療法および維持療法における治療薬として発売したと発表した(関連記事「グセルクマブ、中等症~重症UCの寛解導入・維持療法で承認」)。 同薬に関しては、同社が今月20日までに報告した、中等症~重症活動期UCの成人患者を対象とした第Ⅲ相試験QUASARの長期継続試験の最新データにおいて、維持期の投与開始92週経過時点での臨床的寛解率が70%以上、内視鏡的寛解率は40%以上であったことが示されている。 なお、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症及び掌蹠膿疱症の治療薬として既に承認されていた同薬(商品名トレムフィア皮下注100mgシリンジ)においても、今年(2025年)3月27日に中等症~重症UCの維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)の効能または効果ならびに用法および用量追加の承認を取得している。