EGFR阻害薬zipalertinib、進行・転移性NSCLCの第Ⅰ/Ⅱ相で良好な結果 大鵬薬品工業 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 大鵬薬品工業は本日(5月23日)、米・Taiho Oncologyおよび米・Cullinan Therapeuticsと共同開発しているEGFR阻害薬zipalertinib(開発コードCLN-081/TAS6417)について、第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験REZILIENT1のピボタル第Ⅱbコホートにおける結果の概要を発表した(関連記事:「次世代型EGFR阻害薬、全奏効率を改善」)。 今回の有効性解析対象集団は、データカットオフ時点で約8カ月の最小追跡期間を満たし同薬100mgを1回以上投与したEGFRエクソン20挿入変異を有する進行・転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者176例。 中央値で9.3カ月の追跡期間における有効性の解析結果は以下の通り。 全奏効率(ORR)は35%、奏効期間中央値(mDOR)は8.8カ月だった。 プラチナベースの化学療法治療歴のみを有する集団(125例)では、ORRは40%、mDORは8.8カ月であり、REZILIENT1の第Ⅰ/Ⅱa相の結果と一貫していた。 化学療法とアミバンタマブの治療歴を有する(他のEGFRエクソン20挿入変異に対する標的療法は非併用)集団(30例)では、ORRは30%、mDORは14.7カ月だった。 化学療法とアミバンタマブの治療歴を有する(他のEGFRエクソン20挿入変異に対する標的療法の有無を問わない)集団(51例)では、ORRは24%、mDORは8.5カ月だった。 脳転移を有する集団(68例)において、ORRは31%、mDORは8.3カ月だった。 安全性および忍容性に関しては、前治療を受けた患者集団でコントロール可能な安全性プロファイルが示され、既報と一貫していた。 治療関連有害事象(TRAE)で最も頻度が高かったのは、爪周囲炎(38.5%)、発疹(30.3%)、痤瘡様皮膚炎および乾燥肌(24.6%)、下痢(21.7%)、口内炎(20.1%)だった。大半はグレード1/2で、グレード3以上で最も頻度が高かったのは、貧血(7%)、肺炎および発疹(2.5%)、ALT増加、下痢、血小板数減少(2.0%)だった。 なお、同薬は米食品医薬品(FDA)からブレークスルーセラピー指定を、厚生労働省からは希少疾病用医薬品の指定を受けている。試験結果の詳細は、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2025、5月30日~6月3日)で発表される。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×