新規BRD4分解誘導薬、進行性固形がん対象の第Ⅰ/Ⅱ相試験を米国で開始

田辺三菱製薬

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 田辺三菱製薬は6月13日、新規のBRD(ブロモドメイン含有蛋白質)4分解誘導薬(開発コードMT-4561)について、進行性固形がん患者を対象とした第Ⅰ/Ⅱ相多施設共同非盲検試験を米国で5月に開始したと発表した。

 同薬は、さまざまながん移植モデルや患者由来の細胞で持続的な抗腫瘍効果を発揮するBRD4分解誘導薬。BRD4はがん関連遺伝子の転写を促進する働きがあり、BRD4の分解を介し急速なアポトーシス誘導と転写依存性のがんの死滅作用が期待されるという。

 今回の試験では同薬の安全性、忍容性、薬物動態学、薬力学、有効性を評価する。複数の施設で3つのパートに分けて実施し、第1パートでは同薬を週1回静脈内投与(1サイクル28日)し、有害事象の発生数と用量制限毒性(DLT)の発現率等を評価。第2パート(投与量最適化)および第3パート(薬物相互作用)の詳細および投与量は、パート1の結果のレビュー後に具体化していくという。

 

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