武田薬品工業は6月27日、組み換え新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン(商品名ヌバキソビッド筋注1mL)について、オミクロン株LP.8.1系統を抗原株とした製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。(関連記事「ヌバキソビッド筋注1mL、製造販売承認を取得」) 厚生労働省の検討において、2025/26シーズンの定期接種で使用するSARS-CoV-2ワクチンの抗原組成は、世界保健機関(WHO)の推奨と同様に「1価のJN.1、KP.2もしくはLP.8.1に対する抗原または2025年5月現在流行しているJN.1系統変異株に対して、広汎かつ頑健な中和抗体応答または有効性が示された抗原を含む」とされている。 今回の申請は、品質の抗原株の変更に関するデータに加え、LP.8.1系統を抗原株とした同ワクチンが直近のSARS-CoV-2変異株(LP.8.1、LP.8.1.1、JN.1、KP.3.1.1、XEC、XEC.4、NP.1、LF.7、LF.7.2.1系統)に対しても中和抗体を産生することが認められた非臨床データの結果に基づくもの。