国立がん研究センターは本日(8月21日)、同センター東病院消化管内科長の設楽紘平氏らが実施した、切除可能な局所進行胃がん・胃食道接合部腺がん(以下、胃がん)に対する周術期治療としてのペムブロリズマブ+化学療法(ペムブロリズマブ群)の有効性を検討する国際共同第Ⅲ相試験KEYNOTE-585の結果を発表。主要評価項目の1つである病理学的完全奏効割合について、プラセボ+化学療法(化学療法単独群)と比べ、ペムブロリズマブ群で有意な改善が認められたと報告した。(関連記事「切除可能胃がん、標準療法+ICIが好成績」) 病理学的完全奏効割合はペムブロリズマブ群で13.4%、化学療法単独群で2.0%だった(差11.4%、95%CI 8.0~15.3%)。また、もう1つの主要評価項目である無イベント生存については事前に設定された有意性の閾値を満たさなかった。なお、試験の詳細はJ Clin Oncol(2025年8月19日オンライン版)に掲載されている。