大塚製薬は本日(9月19日)、高コレステロール血症治療薬ベムペド酸(商品名ネクセトール錠180mg)について、「高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症」の適応で承認を取得したと発表した。(関連記事「ベムペド酸、高コレステロール血症で承認申請」) 高コレステロール血症では、スタチンの効果が不十分であったり、有害事象により継続使用が困難なスタチン不適応患者がいることが知られる。同薬は、肝臓中のコレステロール合成経路においてスタチンの作用点より上流にあるATPクエン酸リアーゼに作用し、血中のLDL-コレステロールの低下をもたらす。 今回の承認の根拠となった国内第Ⅲ相試験(NCT05683340)では、主要評価項目である投与12週目のLDLコレステロールのベースラインからの変化率は、プラセボ群の-3.46%に対し、ベムペト酸群で-25.25%と有意な改善が認められた(P<0.001)。