ノボ ノルディスクファーマは昨日(9月24日)、今年(2025年)9月に開催された第73回日本心臓病学会(JCC 2025)にて、過体重/肥満かつ心血管疾患(CVD)の既往がある日本人の非糖尿病患者を対象に、GLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名ウゴービ)2.4mg週1回皮下投与の心血管安全性を検討する二重盲検並行群間ランダム化優越性試験SELECTのサブ解析結果を公表。セマグルチド群でMACE(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合)のリスクが有意に減少したことを発表したと報告した(関連記事「ウゴービ2.4mg、過体重/肥満の非糖尿病患者における全ての心血管イベントを減少」)。 今回のサブ解析では、日本人集団357例(セマグルチド2.4mg群177例、プラセボ群180例)について、セマグルチド2.4mgの心血管リスクに対する影響の全体集団との一貫性を検討、解析。日本人集団においてMACEを発現した症例はセマグルチド2.4mg群で10例(5.6%)、プラセボ群で16例(8.9%)で、両群間のハザード比は0.61(95%CI 0.27~1.32)であった。また、主要評価項目の3つの要素のハザード比はすべて1未満であった。重篤な有害事象はセマグルチド2.4mg群の36.7%(SELECTにおける全体集団の33.4%)およびプラセボ群の42.8%(SELECTにおける全体集団の36.4%)で報告され、日本人集団におけるセマグルチド2.4mgの安全性プロファイルはこれまでにGLP-1受容体作動薬で知られている事象と同様であった。これらの結果は全体集団で観察された結果と概ね一貫していた。 なお今回のサブ解析結果は、JCC 2025で初めて発表された。