医療崩壊

芥川賞作家・朝比奈秋氏「医師の良心が搾取の対象に」

過酷な医療現場のリアルと未来への展望

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 日本の医療は、医療従事者の過酷な労働環境に支えられているにもかかわらず、この問題は長らく看過されてきた。医師として臨床を経験した後に作家としても活動を始め、『サンショウウオの四十九日』で第171回芥川賞を受賞した朝比奈秋氏。自身の救急医療現場での過酷な経験に基づく新刊『受け手のいない祈り』(新潮社、以下、本作)を題材に、医師の良心が搾取の対象になるなど日本の現代医療が抱える構造的な問題点、そして未来に向けた展望について聞いた。

動画

朝比奈 秋(あさひな あき)

作家、医師

1981年京都府生まれ。

2021年「塩の道」で第七回林芙美子文学賞を受賞。

2023年『植物少女』で三島由紀夫賞、『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞、2024年『サンショウウオの四十九日』で第171回芥川龍之介賞を受賞。最新作は医師の過労死を描いた『受け手のいない祈り』。​

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