MSDは昨日(10月1日)までに、21価肺炎球菌結合型ワクチン(商品名キャップバックス、PCV21)について、乳幼児期の肺炎球菌ワクチン接種レジメンを完了し、肺炎球菌感染症の罹患リスクが高まる慢性疾患を1つ以上有する2歳以上18歳未満の小児および思春期層を対象とした第Ⅲ相試験STRIDE-13の良好な結果を、第6回欧州臨床微生物学・感染症学会(ESCMID)ワクチン会合で報告したと発表した。 同試験では、23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン(PPSV23)に対し、共通の12種類の血清型については非劣性を、PCV21固有の9種類の血清型については優越性を示した。また、有害事象(全身性および重篤なワクチン関連の有害事象を含む)が認められた被験者の割合は両群でおおむね同等だった。 なお、日本では「高齢者または肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌による感染症の予防」を効能・効果として承認を取得している(関連記事「21価肺炎球菌結合型ワクチン『キャップバックス筋注』が承認」)。