多系統萎縮症の新薬、第Ⅱ相試験中間解析で有効性シグナルを確認

小野薬品工業

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 小野薬品工業は昨日(10月9日)、開発中のスフィンゴシン1-リン酸(S1P)5受容体選択的作動薬(開発コードONO-2808)について、多系統萎縮症(Multiple System Atrophy;MSA)を対象とした第Ⅱ相多施設共同ランダム化比較試験ONO-2808-03の中間解析において有効性シグナルが確認されたと発表した。

 同試験では、日本と米国で症状発現から5年以内の早期MSA患者を登録。コアパートと継続投与パートの2パートから成り、コアパートではONO-2808(3用量)またはプラセボを1日1回24週間経口投与。プラセボに対する同薬の安全性、忍容性、薬物動態、有効性を探索的に評価している。コアパート終了後は継続投与パートに移行し、同薬を最大80週間投与し、長期投与の安全性、忍容性、有効性を探索的に評価している。

 今回の中間解析では、ONO-2808群において統一多系統萎縮症評価尺度(Unified Multiple System Atrophy Rating Scale;UMSARS)で評価したMSAの病態進行が遅延する傾向が認められた。また、同薬の全用量群で忍容性が認められ、管理可能な安全性プロファイルが示された。

 なお結果の詳細については、今後開催される学会で公表する予定だという。

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