日本イーライリリーと中外製薬は昨日(10月15日)までに、中外製薬が創製しイーライリリー・アンド・カンパニーが開発中の経口低分子GLP-1受容体作動薬orforglipronについて、第Ⅲ相試験ACHIEVE-2とACHIEVE-5で得られた肯定的なトップライン結果を発表した。(関連記事「Orforglipronが経口セマグルチドに優越、承認申請は来年予定」) ACHIEVE-2では、メトホルミンで血糖管理が不十分な成人2型糖尿病患者を対象にorforglipronとSGLT-2阻害薬ダパグリフロジンを比較。ACHIEVE-5では、インスリングラルギン投与後も血糖管理が不十分な成人2型糖尿病患者を対象として、メトホルミンおよび/またはSGLT-2阻害薬の併用下あるいは非併用下においてorforglipronとプラセボを比較した。 両試験とも、40週時点で有効性および治療方針estimandsにおいて、orforglipron群(3mg、12mg、36mg)は主要評価項目と全ての主な副次評価項目を達成し、HbA1c値の低下において優越性を示した。また、体重および心血管疾患の危険因子の改善も示した。これらは全て、2型糖尿病を対象とした同薬の既報における結果と一致していた。